「四毒抜き」という言葉を、最近よく見かけるようになりました。砂糖・小麦・植物油・乳製品を一気に断つという食事法です。話を聞くと「体によさそう」と思う一方で、「全部は無理かもしれない」と感じた方も多いのではないでしょうか。実は、四毒を一度に全部やめようとして挫折してしまう人はとても多いです。対象が広すぎて、何から手をつけていいかわからなくなってしまうからです。私自身、食事を整えるときに、最初から全部を変えようとはしませんでした。この記事では、四毒抜きが大変だと感じる理由と、私が実際に「白砂糖だけ」に絞ってやめてみた方法をお伝えします。読み終えるころには、無理なく続けられる砂糖との付き合い方が見えてくるはずです。全部を一度にやめる必要はありません。
「四毒抜き」がしんどくなるのはなぜか
四毒抜きの考え方そのものは、私もよくわかります。砂糖・小麦・植物油・乳製品は、たしかにどれも普段の食事に深く入り込んでいて、体への影響が気になるものばかりです。
でも、実際にやってみようとすると、多くの人がしんどくなって途中でやめてしまいます。「全部を変えなきゃ」と思った瞬間に、食べるものがなくなったような気持ちになる。これが一番の壁だと感じています。
挫折しやすい3つの原因
① 対象が広すぎて、何から手をつけていいかわからない
砂糖・小麦・植物油・乳製品の4つを同時に見直そうとすると、買い物のたびに原材料表示とにらめっこすることになります。外食も、コンビニも、選べるものが一気に減ります。これを毎日続けるのは、想像以上に負担が大きいです。
② 植物油や乳製品は、生活に溶け込みすぎている
砂糖はまだ「甘いもの」として意識しやすいのですが、植物油や乳製品は調味料や加工食品の中に隠れていることが多く、完全に避けるのがとても難しいです。気づかないうちに口にしていて、「また食べてしまった」と自分を責める展開になりがちです。
③ 変化を実感する前にやめてしまう
体の変化を感じるには、ある程度の期間が必要です。ところが、制限が厳しいほど途中で心が折れやすく、効果を感じる前に「もう無理」となってしまう。厳しくやるほど、続かない。これが四毒抜きに限らず、食事の見直し全般で起きやすいことだと思います。
実際、外食のときに感じる不自由さは想像以上です。ランチのメニュー表を見ながら「これは植物油を使っているだろうか」「乳製品は入っていないだろうか」と考え始めると、外で人と食事をすること自体がストレスになってしまいます。体にいいことをしているはずなのに、食事の時間が楽しくなくなる。これでは本末転倒だと私は思っています。
私が「白砂糖だけ」に絞った理由
私は小麦を「あまり食べないが、避けてはいない」という立場です。グルテンフリーを徹底しているわけでもありません。植物油や乳製品も、普段づかいのものはそのまま使っています。
その代わり、白砂糖だけは、はっきりとやめました。理由はシンプルで、自分が一番変えられそうなところから始めたからです。4つ全部を同時に見直す自信はありませんでしたが、砂糖だけなら置き換えられるものが具体的に思い浮かびました。
置き換え先は、お菓子作りにはてんさい糖、料理や飲み物にはアガベシロップです。てんさい糖は分量を変えずに白砂糖と入れ替えられるので失敗が少なく、アガベシロップは液体で溶けやすいので、加熱する料理にもなじみやすいと感じています。この2つを常備するようになってから、味の面で「物足りない」と感じることはほとんどなくなりました。
さらに、ヨーグルトメーカーで作る玉ねぎ麹やにんにく麹も、砂糖を使わずに料理の味に深みを出す助けになっています。この2つがあれば砂糖を足す必要がない、と実感してから、市販のめんつゆやドレッシングを買う理由がなくなりました。「がんばってやめた」というより、「置き換えたら足りるようになった」という感覚のほうが近いです。
| 四毒抜き | 白砂糖だけやめる | |
|---|---|---|
| 対象 | 砂糖・小麦・植物油・乳製品 | 白砂糖のみ |
| 買い物の負担 | 大きい(原材料を毎回確認) | 小さい(甘味料を置き換えるだけ) |
| 外食のしやすさ | 選べる店が減る | ほぼ変わらない |
| 続けやすさ | 挫折しやすい | 続けやすい |
四毒抜きを全否定するつもりはありません。ただ、全部を一度にやろうとしなくても、白砂糖だけでも体の感覚は変わるというのが、私の実感です。私自身、食を見直してから、季節の変わり目に出ていた肌荒れが減ったように感じています。もちろんこれは私個人の感覚であって、全員に同じことが起きるわけではありませんが、「範囲を絞ったから何も変わらなかった」ということはありませんでした。
絞って始めるときに、よく迷うこと
白砂糖だけで、意味はあるの?
「どうせやるなら全部やらないと意味がない」と思ってしまいがちです。でも私の場合、白砂糖だけでも、甘いものへの欲しがり方が変わりました。
以前は、夕方になると必ず何か甘いものが欲しくなっていました。今は「食べてもいいけど、今日はいいかな」と思える日があります。我慢した結果ではなく、欲しくならなくなった、という感覚です。
どれから始めるのがいい?
私はいちばん登場回数が多いものから手をつけました。私の場合は白砂糖でしたが、人によっては小麦かもしれません。
「体に悪いと言われている順番」ではなく、自分の台所で、いちばんよく手に取っているものを選んでください。効果の大小より、変えたときの手ごたえが大きいほうが続きます。
てんさい糖なら、いくらでも食べていい?
ここは正直にお伝えしておきます。てんさい糖もアガベシロップも、体に入れば糖であることに変わりはありません。
正確に言うと、てんさい糖は白砂糖と同じ「ショ糖」で、原料がてんさいに変わっただけです。アガベシロップは主に「果糖」なので砂糖とは別のものですが、カロリーはほとんど変わりません。
置き換えたからといって、量まで自由になるわけではないと思っています。私も、お菓子作りに使う量は前より少なめにしています。「白砂糖より安心だから増やしていい」ではなく、同じ量を、別のものに替える。それくらいの気持ちがちょうどいいです。
家族が同じようにできない
これは、無理に合わせなくていいと思っています。
私がしているのは、家の中で使う調味料だけを静かに替えておくことです。料理に使う砂糖がてんさい糖になっていても、食べる人は気づきません。「体にいいから」と説明して協力してもらうより、こちらのほうがずっと平和でした。
まとめ
「四毒抜き」は話題になっていますが、全部を一気にやめる必要はありません。私自身、小麦や植物油、乳製品はそのまま食べながら、白砂糖だけをてんさい糖とアガベシロップに置き換えることで、無理なく続けられています。
なお、どの甘味料に置き換えるかはてんさい糖・きび砂糖・アガベの違いと使い分けにまとめています。
そして白砂糖だけをやめたつもりでも、実は市販の調味料や加工食品には砂糖が隠れていることがあります。範囲を絞って始める方は、こちらもあわせてチェックしてみてください。
▶ あわせて読みたい:砂糖をやめたのに変わらない?隠れ砂糖のこと
調味料や加工食品にひそむ砂糖の見つけ方をまとめています。
※この記事は私自身の体験をもとにしたものです。
体質や体調には個人差がありますので、気になる症状がある場合は
医師や専門家にご相談ください。


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