「砂糖は体に悪い」「完全にやめたほうがいい」。そんな言葉を、あちこちで目にします。
私も一時期、そう思い込んでいました。砂糖を完全になくすほど、体は良くなるはずだと。
けれど最近、それとは反対の研究結果が報告されました。砂糖を完全に抜いたグループのほうが、いくつかの数値が悪くなったというのです。
この記事では、その研究で何がわかったのかを、専門用語をできるだけ使わずに整理します。読み終わるころには、「ゼロを目指さなくていいんだ」と少し肩の力が抜けているはずです。
どんな研究だったのか
2026年、アメリカのシカゴで開かれた米国内分泌学会で、クウェートのダスマン糖尿病研究所の研究チームが発表した内容です。
調べたのは、ショ糖(いわゆる砂糖)を完全に除いた食事をとると、体に何が起こるかでした。
注目すべきは、体重にはほとんど差が出なかったこと。 それなのに、体の中では別の変化が起きていました。
報告された、5つの変化
砂糖を完全に除いたグループで確認されたのは、次のような変化でした。
| 起きた変化 | かんたんに言うと |
|---|---|
| 食後の血糖コントロールの悪化 | 食べたあとの血糖が安定しにくくなった |
| インスリン抵抗性の上昇 | 血糖を下げるしくみが効きにくくなった |
| 腸内細菌のバランスの乱れ | おなかの菌の環境がくずれた |
| 腸や肝臓の炎症が起きやすくなる | 体の中で炎症が起こりやすくなった |
| 脂肪肝につながる変化 | 肝臓に脂肪がたまりやすくなった |
「砂糖をやめれば健康になる」という、私たちがなんとなく信じてきたイメージとは、ずいぶん違う結果です。
体重が減らなかった、というのも大事なところです。 つらい思いをして完全にやめても、期待していた変化が起きるとは限らない、ということだからです。
⚠️ この研究の受け取り方
ここで大事なことを、正直にお伝えします。
この結果は「砂糖をたくさん食べていい」という意味ではありません。
- これはひとつの研究であり、まだ結論が出たわけではありません
- 砂糖のとりすぎが体に負担をかけることは、これまで多くの研究で示されています
- 学会での発表段階の内容です
私がこの研究から受け取ったのは、「極端は続かないし、体にもやさしくないのかもしれない」という視点でした。
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私が「ゼロ」をやめた理由
実は私も、以前は完全にやめようとしていました。でも続きませんでした。
やめられなかったのではなく、やめようとするほど頭が甘いものでいっぱいになるんです。我慢している間じゅう、甘いものを考えている。その状態はどう考えても健康的ではありませんでした。
だから今は、白砂糖を完全になくすのではなく、てんさい糖やアガベシロップに置き換えて暮らしています。ゼロではありませんが、何年も続いています。
続かない完璧より、続く「ほどほど」のほうが、結局は体に届く。 この研究を見て、その考えが少し裏づけられたような気がしました。
今日からできる、3つの考え方
1. 「ゼロか百か」で考えない
完全にやめると決めた日から、失敗のカウントダウンが始まります。減らす、置き換える。 それで十分です。
2. がんばった日を数えず、続いた月を数える
一日食べてしまっても、それで終わりではありません。大事なのは1年のうちどれだけ続いたかです。
3. 情報に振り回されない
「これは体に悪い」という話は、次々に出てきます。自分の体が心地よいかどうかを、いちばんの基準にしてください。
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まとめ
- 砂糖を完全に除いた食事で、血糖・腸内環境・肝臓に思わぬ変化が報告された
- ただし、これは砂糖をたくさんとっていいという意味ではない
- 極端をやめて、減らす・置き換えるほうが現実的
完璧を目指さないことは、あきらめることではありません。
私自身、ゼロを手放してから、ようやく続くようになりました。その延長で、白砂糖を使わずカカオ本来の甘さを活かしたローチョコレートを作るようになりました。「やめる」ではなく「選び直す」という考え方が、少しでも軽さにつながればうれしいです。
※この記事は私自身の体験と、公開されている研究報道をもとにしたものです。体質や体調には個人差がありますので、気になる症状がある場合は医師や専門家にご相談ください。


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